安倍談話と歴史・公民教科書 小山 常実 (著) 自由社

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学校教育では、もっぱら「国連」と「日本国憲法」が教えられてきた。国連で日本は「敵国条項」により最下層の敵国とされている。憲法第9条は、東京裁判に由来する侵略戦争史観と日本犯罪国家観により合理化され、歴史教育と公民教育を通じて日本人に注入されてきた。ゆえに、教育を素直に受け入れる「優等生」ほど、自国を守る気概すらない、自らを卑下する意識を持った大人になっていく。 さらに、慰安婦問題、南京虐殺などの虚構の「悪行」までこしらえて、日本人が日本人を一生懸命に叩いてきた。これが戦後レジームというものであろう。そして、戦後レジームの改革をうたった安倍総理が、戦後レジームべったりの談話を発表してしまった。 教科書は、今後ますます「優等生」を再生産する方向に進む、危機的状況に陥っている。

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