もう、欧米の身勝手な「論理」を甘んじて受け入れる時代は終わった!
このますます理不尽な世界を救えるのは日本人の「感性」だ!
神道、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教の意味合いから
伊勢神宮の存在価値、ジョン・レノンと靖国神社の意外な関係、
アインシュタインの相対性理論、ロシア人のナロード魂、イスラムの反グローバリズム、
明治維新150年、そして天皇の本当の意義に至るまで
誰もすくい上げてこなかった世界の本質を
国際社会の虚実を知り尽くした博覧強記の論客二人が徹底激論‼︎
2600年以上守り続けてきた “私たちの強み”の答えを探る!
<激論の一例>
神道とエコロジーの意外な親和性
加瀬 今、人類最大の共通信仰といえば、エコロジーじゃないですか。
それに一番近いのが神道なのです。
だから原始宗教とか言って見下されていたけれども、実は“超高等宗教”だということなのです。
馬渕 しかも、それを日常生活の中で普通に実践しているのが日本人ですよ。これが素晴らしいんです。
別に衣服を整えて毎日参拝してるわけじゃない。日々の生活の中、これが先ほど出てきました「かんながらの道」ですよ。
その中で、エコロジーを実践している民族ということで、我々はもっと自信を持っても良いんじゃないかという気がしますね。
ロシアと日本の正しい取引のあり方
馬渕 資源が安くなっても大丈夫なような経済体質に変えたいというのがプーチンの考えなんです。
そのモデルになるのは日本しかないというのも、プーチンの確信なのです。
加瀬 でも、あんなにウォッカ漬けになっていて、
ちゃんと我々が手を差し伸べても経済発展なんかできるのでしょうか。
馬渕 ウォッカの代わりに日本酒を飲ませるという、そういう協力もあるかもしれませんけどね(笑)。
これは強力な指導力が必要で、プーチン大統領がそういう問題意識で引っ張っていき、
そこに日本の技術協力がピタッとハマれば、ロシアは本当の意味で、史上初めて大国になるチャンスがあると思うのです。
だから、「北方四島を返せ」と私は言っているんですが(笑)。それとの取引だと。
混迷する世界を解決できる日本人の持つ力
馬渕 まさに和の精神、感性の精神こそが大事 になってくると。
それは――良い言葉が出てきませんが――疲れた世界、論理の闘争に疲れ果てた世界に対して、
何らかの”和み”をもたらすのではないかと思うのです。
加瀬 だからこれからの世界は、論理が支配する世界ではなくて、
日本の和の精神が世界を作らなければならないのです。
「美(うま)し国」の意味
「美し」とは「素晴らしい、豊か」を意味するやまとことばで、
万葉集の二首目に収録された舒明天皇御製歌の一節として登場する。
うまし国ぞ 蜻蛉島(あきづしま) 大和の国は
――ああ、素晴らしい国だ、大和は
※蜻蛉島は「大和」の枕詞で日本の異称