SDHF Newsletter No.320J-1 相変わらずの日本の危機<修正版>

<修正版>
相変わらずの日本のリーダーシップの危機
デイビッド・リー

このエッセーで吉田圭秀陸上幕僚長の見解を批判したことにつき、これは吉田陸将の言葉を曲解しているのではないかとのご指摘を数名の方から頂きました。そして、陸上自衛隊のサイトに掲載されている、本年3月26日付の吉田陸将の就任挨拶の文章を送っていただきました。
すると、そこには“「刀を抜かないために真剣に刀を研ぐ」抑止力の要として、統合運用や日米共同の要として、地域社会との絆を繋ぐ要として、陸上自衛隊は、全隊員一丸となって、使命を果たしてまいります。”という言葉がありますが、”日本は決して『刀を抜く』ことはないと言明しているわけではないことが判明しました。
陸上自衛隊、及び吉田陸幕長には大変ご無礼なことを申し上げたことになり、心よりお詫び申し上げる次第です。
では、なぜデイヴィッド・リー氏が、このような誤解から来る失礼な文章を書いたのか、氏に確かめてみましたところ、日本語の読めない氏は、英文Asahi Shimbun (6月27日)の記事(By YOSHIYUKI KOMURATA)を読んで、このエッセーを書いたということです。この記事は、見出しが次のようになっています。

New GSDF head vows to never ‘unsheathe the sword’

(新陸上幕僚長は「決して刀を抜くことはない」と誓う)
さらに文章中にも、「刀を抜くということは既に作戦の半分が失敗していることを意味している」だとか、日本語の原文から大きくかけ離れた内容のことを書いております。英語のネイティブからしたら文字通り、「決して刀を抜くことはない」と誓っていると解釈するのは当然でありましょう。吉田陸幕長の挨拶を事前にチェックしなかったことは大いに反省しております。
従いまして、今回の誤解を招く失礼な表現を含むエッセーにつきましては、これを撤回削除させていただきたいと思います。ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
なお、こうしたことが起こったそもそもの原因は、英文Asahi Shimbunの誤解をまねく記事にこそあると考えます。慰安婦問題についても英文Asahi Shimbunではいまだに、吉田清治の本は全くの捏造であり、朝日新聞は謝罪し、過去の15本を超える関連記事を削除したこと、慰安婦強制連行など全くなかったことを正しく報道していません。今回の件につきましては厳重にその誤解記事に修正要求をしたいと思っております。

令和3年7月28日「史実を世界に発信する会」会長代行 茂木弘道拝

http://hassin.org

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