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「「昭和の大戦」の真実(正)、(続)」黄文雄著、WAC BUNKO、2011年8、9月発行、各¥930、¥940


著者は台湾出身の高名な文明評論家。「彼ら(註:大日本帝国のこと)が戦争に突入した目的は、主として自衛のために迫られてのことだった」-日米戦争(大東亜戦争)後、ソ連と中共政府の支持をバックに北朝鮮が始めた朝鮮戦争を”国連軍”の指揮官として戦ったマッカーサー元帥が、1951年5月3日のアメリカ上院軍事外交合同委員会で行った証言の一部である。これは、東京裁判という名のリンチで大日本帝国を処断したマッカーサー元帥が、実際朝鮮の地で共産主義者の侵略と戦わざるを得なくなった体験を通して、初めて日本の置かれている地政学的条件と、明治維新以降、大日本帝国が自存自衛のために取ってきた行動の真の意味を理解した結果である。米ソ冷戦を背景に、その後、アメリカが対日政策を180度といって良いほど転換したことは周知の通りである。著者は本書で、明治維新以降の日本の歴史を丹念にたどりながら、人類史的な観点から、大日本帝国がいかにアジアの近代化に貢献したか、大東亜戦争がいかに有色人種の解放に貢献したかを史実に基づいて詳細に論じている。「日本の戦争はすべて正当防衛のものだった」、「戦争が不可避だった時代において、(国家の独立を守るため日本は)一か八かの起死回生の戦いを繰り広げたのだった」とし、大東亜戦争についての大方の台湾人の冷徹で客観的な見方「日本が悪かったのではない。強いて日本が悪かったことと言えば、戦争に負けたことだ」を紹介している。(正)「今日、東南アジアの諸国民が米英と対等に話ができるのは、いったい誰のおかげであるのか。それは身を殺して仁をなした日本というお母さんがあったためである」(タイの首相になったククリット・プラーモート氏の言葉)。(続)
開戦当時、すでに明治維新から70年近くを経過して軍の組織も官僚機構化しており、大東亜戦争においては負けなくても済んだかもしれない戦いを、戦争指導者の数々の致命的な失敗により日本国民に多大の犠牲を出すことになった。この戦争の真の被害者は日本国民であり、加害者はソ連共産主義(コミンテルン)に浸透されて日本に戦争を仕掛けた当時の狡猾で無法なシナ、米英を中心とした残虐な白人国家群、および日ソ中立条約を一方的に破棄して参戦してきた共産主義独裁国家ソ連だと断言できる。マゾヒズムの日本政府が謝罪すべき相手はシナの共産党独裁政権や韓国・朝鮮政府ではなく、日本国民である。戦後のデタラメな歴史教育により自国の近現代史の真実に無知な日本国民は、明治維新以降の戦争が不可避だった時代において、自国の独立を守るためにいかに父祖の世代が犠牲を払って戦ってきたかを正しく理解するためにも、一読すべき書物です。

「朝日新聞が報道した「日韓併合」の真実」水間政憲著、徳間書店、2010年7月発行、¥1,680(税込み)

著者は1950年、北海道生まれ。近現代史研究家・ジャーナリスト。「戦前の朝鮮半島の歴史を正しく伝える書籍や資料がGHQ占領下で焚書され、国立国会図書館や国立公文書館にもほとんど残されていない」(共産主義者に浸透され日本を犯罪国家に仕立て上げようとしたGHQの犯罪の典型例)なかで、著者が国立国会図書館で発見した戦前の朝日新聞・朝鮮版の記事の分析などを基に復元した日本統治時代の朝鮮半島の実像を本書は伝えている。「創氏改名」、「慰安婦」、「強制連行」など、戦後の韓国・朝鮮や反日日本人が主張する捏造史観とは正反対の、当時の朝鮮半島のリアルな実像が浮き彫りにされている。例えば、「国民徴用令」による朝鮮人の徴用や日本本土への密入国を「強制連行」と詐称するようなウソは許されることではない。竹島問題についても、朝鮮側の資料などを基に日本領土だということを証明している。
戦後のシナも朝鮮も日本も、(日本の)敗戦利得者(渡部昇一氏)が指導者になったためか、戦前の日本を悪者にすることによって自己の利益を守っている偽善者の集団であることが良く分かる。日本国政府が欧米諸国へ(英語で)真実を伝える努力をしない不作為のため、中国・韓国によるブラック・プロパガンダに基づく「慰安婦決議」のような、戦前の日本を悪者にする企みが今なお欧米諸国で持ち上がるのは、大東亜戦争により搾取・掠奪の対象(植民地)を失った欧米諸国の日本に対する逆恨みの思いが潜在しているように思えてならない。
著者は「あとがき」で、「戦前、朝鮮半島で生活していた日本人と我々日本人が、なんら変わらない民族性であることに安堵し」と述べているが、それは当然のことで、戦前の数十年間だけ日本人の民族性が悪化していたと考える方が不自然なのは言を俟たない。それは戦後の韓国・朝鮮(特に北朝鮮)を見れば明らかで、1910年以来の36年間にわたる日本との合邦・近代化時代があったにも関わらず、戦後、米ソ両国が合邦時代の実態を知らない落ちこぼれ(はみ出し者)を指導者に据えたため、独立した途端、彼らはあのおぞましいとしか言いようのない李氏朝鮮時代の民族性へ早々と先祖返りをしてしまっている。良きにつけ、悪しきにつけ、民族性というものはそう簡単に変わるものではなく、日本人は戦前の行動をもっと誇りにしてよい。