「ほんとうは「日韓併合」が韓国を救った!」松木国俊著、ワック、2011年9月発行、¥1,500+税

著者は1950年、熊本生まれ。商社のソウル事務所の駐在経験のある商社マン。事実(真実)があまりにも悲惨で状況が厳しいと、人はそこから目をそむけて(逃れて)空想の世界に逃避したくなるものだ。そこに利己的で政治的な思惑が加わると、自己の願望を事実だと言いくるめて心の安定を図ろうとする。日韓併合により、かって豊かで幸せに満ちた国であった朝鮮を日本が搾取して韓国・朝鮮人を苦しめたといわんばかりの現在の韓国・朝鮮の主張はまさにその典型的な事例で、長年シナの属国であった李氏朝鮮の状況があまりにも悲惨であったため、韓国・朝鮮を近代化した日本統治時代にそのすべてを移動・転化して現代の韓国・朝鮮の「歴史」なるものを創作している。彼らの”歴史認識”なるものは彼らの”願望認識”(”妄想認識”)であり、歴史の”事実認識”ではない。「歴史通」2011年11月号(雑誌、ワック)に掲載されている過去の韓国・朝鮮の写真を見れば一目瞭然。日韓併合以前の明治期の京城(ソウル)の街並みなどの写真を見れば、”世界の辺境”にあり、一部の特権階級が”吸血鬼”のように隷民を苦しめていた”原始時代”のような国から、日本は一体何を搾取できたというのか、あえて説明するまでもあるまい。日本はロシアや西欧列強からの自国防衛の必要性もあり、血のにじむ努力を払って韓国・朝鮮の近代化事業を背負い込んでしまったのである。搾取されたのはむしろ、朝鮮近代化のために多額の費用負担を強いられた日本国民である。民族の性向というものは簡単に変わるものではなく、戦後の韓国・朝鮮の指導層はシナ(現在の中国)の政府と並んで、世界でもまれに見るウソつきで恥知らずの、忘恩の徒であるとしか表現のしようがない。本書は多くの一次資料を使用しながら、併合に至るまでの経緯を始め、韓国・朝鮮を近代化した日本と日本人の努力を丁寧に記述しており、戦後の反日日本人や国賊的な日本の政治家による無恥で悪意のある捏造も明らかにしている。また、日本の資本・技術を受入れて国の発展に尽くした当時の韓国・朝鮮人の努力をも公平に指摘しており、現在(戦後)の韓国・朝鮮の捏造史観(妄想史観)は、彼ら自身の先祖の努力を貶めるものであるという著者の指摘は、的を射たものである。韓国・朝鮮問題に関心のある方には是非一読をお勧めする書物です。

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