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NHKスペシャル「プロジェクトJAPAN」今度は韓国併合で歴史偽造 ― 「史実を世界に発信する会」茂木 弘道

2010年4月1日 木曜日

一、 昨年4月8日にスタートした NHKスペシャル「プロジェクトJAPAN」は、その第1回目に「アジアの一等国」と題して台湾統治を取り上げた。これはどこかの国のプロパガンダならいざ知らず、日本の公共放送の番組としては許しがたい内容のものであった。日本=加害者と云う一方的な立場に立って、史実歪曲・偽造を重ねたばかりではなく、台湾人証言者の発言をその真意を大きく捻じ曲げて伝えるという文字通りの反日プロパガンダ番組であった。日本人視聴者のみでなく、台湾人も含めた一万人訴訟というかつてない大規模訴訟が提訴され、目下進行中である。(筆者も告訴者の一人である。)
二、 これに懲りず、反省せず相変わらず、この大型シリーズ番組をNHKは続けているのであるが、日韓併合一〇〇周年の今年に合わせて、「シリーズ 日本と朝鮮半島」を企画し、第一回「韓国併合への道~伊藤博文とアン・ジュングン」が4月18日に放送された。これまた反日の韓国の立場に立った歴史事実歪曲のむごい番組であった。「プロジェクト KOREA」と云うタイトルにするのがふさわしい内容である。
三、 第二次日韓協約で、韓国の外交権が日本に委任されることになる。軍の映像を流し、伊藤博文がさも軍を動員し武力によって威嚇して高宗にこれを承諾させたかのように述べているのは、当時韓国内でテロが頻発していたことを無視した説明である。伊藤が高宗に内謁見した時に「昨近儒生輩を扇動して上疏建白を為し秘密に反対運動をなさしめつつありとの事は、疾く我軍の探知したるところなり」と述べたのに対し、高宗は反論できなかった。こうした事実は一切無視である。また、又協約には、「韓国が富強の実を認むる時に至るまで」との期限条項が高宗の意向で盛り込まれ、高宗は満足していたのであるが、全く逆に「高宗は納得していませんでした」とナレーションで云っているのである。
四、 特にひどいのは、当時権勢を振い多くの韓国人から恨まれていた高宗の妃閔妃殺害を日本軍と壮士が行ったという断定をしていることである。ロシアをバックとする閔妃と対立していた高宗の実父大院君は、殺害の2日後に高宗に閔妃の身分を剥奪し平民とする詔勅を出させている。殺害クーデターは大院君、日本軍の指導で近代化された訓練隊などが中心になり、三浦梧楼公使や日本の有志が協力して行ったものであることが明らかである。10月7日に訓練隊の解散が通告され、8日に決起となったものである。19日に行われた裁判で、李周會将軍、尹錫禹、朴哲の3人が死刑となった。さらに、太子で後の純宗は、現場にいて殺害者は訓練隊長の禹範善だと証言し、のちに刺客を放って日本にいた禹範善を殺害している。こうした事実を一切無視した日本人犯行論である。こんな反日捏造番組を放送するNHKを許しておいてはいけない。

(10.4)