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日中戦争は中国が起こした ―  「史実を世界に発信する会」 茂木弘道

2010年3月1日 月曜日

一、 日中戦争は日本の侵略戦争である、と思い込んでいる人が日本でも非常に多いようである。しかしこれは歴史事実に反する迷信であるといわねばならない。その理由は以下の通りである。
二、 まず第一に、日中戦争のきっかけといわれている盧溝橋事件は、一九〇一年に結ばれた北京議定書と呼ばれる条約に基づいて日本人居留民を守るために駐屯していた日本軍に中国軍が違法な発砲をしたことから起こった。一九三七年七月七日に事件は起こったが、その四日後の七月一一日には、現地停戦協定が結ばれた。三項目からなる停戦協定の第一項で「(中国)第二九軍代表は日本軍に遺憾の意を表し、且つ責任者を処分し、将来責任を以て再びかくのごとき事件の惹起を防止することを声明す。」と書かれている。疑いの余地なく中国側が仕掛けたのである。その後の研究で、これは二九軍に大量に潜り込んでいた共産党員が仕掛けたことも判明している。
三、 そして本格戦争になったのは上海事変からである。八月一三日中国正規軍3万が租界に住む3万の日本人居留民を守るために条約に基づき駐屯していた海軍陸戦隊4千に対して、総攻撃をかけてきたのである。反日的で中国に同情的な論調であったニュー・ヨークタイムスでさえ、これは中国の一方的な攻撃であったと、次のように報じている。
 「上海の戦闘状態に関する限り、証拠が示している事実は一つしかない。日本軍は上海では戦闘の繰り返しを望んでおらず、我  慢と忍耐力を示し、事態の悪化を防ぐためにできる限りのことをした。だが日本軍は中国軍によって文字通り衝突へと無理や  り追い込まれてしまったのである。」(1937年8月31日・ハレット・アーベント記者)
四、 中国の領土内で戦ったのだから侵略に決まっていると考えるのは、国際法を知らない人と云うべきである。条約に基づき駐屯している軍に違法に攻撃を仕掛けると、それは自国内であっても侵略行為となる。日本国内に駐屯するアメリカ軍に自衛隊が一方的に攻撃を仕掛けたとすると、それは侵略行為となるのである。それと同じく中国の領土内であっても中国軍が違法攻撃を行えば中国の侵略なのである。
五、 中国軍の攻撃によって戦争が始まったが、日本は何回も和平案を提出している。しかし8月9日の船津和平工作、11月、12月のドイツ駐華大使トラウトマン仲介による和平提案等は残念ながら中国側から拒否された。和平条件で日本は一片の領土要求、利権要求をしていないにもかかわらずである。その後も近衛首相は、近衛3原則「善隣友好・共同防共・経済提携」を提起した。このどこに侵略性があるというのか。ソ連・そして米英の支援を頼って日本の和平提案を拒絶した蒋介石のために戦争は泥沼化したのである。
(10.3)