SDHF Newsletter No.42:「尖閣は明代から中国領」の真っ赤な嘘(下條正男拓大教授)

SDHF Newsletter No.42J:「尖閣は明代から中国領」の真っ赤な嘘(下條正男拓大教授)

平成24年5月23日

 1970までは、尖閣が日本領であることは、国家公認の地図、さらには人民日報記事
(1953年1月8日号)などでも認めていたのが中国である。ところが、1968年に
発表された国連極東経済委員会報告がこの海域に膨大な地下資源の存在可能性を指摘した
途端、台湾、中国とも突如としてその領有権を主張しだしたのである。

 その論拠たるや、明代から琉球冊封使の記録に尖閣が出てくるであるとか、果ては清代に
西太后が清の大官盛宣懐に下賜した詔書があるだとか、全く根拠にならないものである。
詔書が偽物であることはすでに完璧に証明されているし、明代に沖縄に派遣された冊封使
の記録に出ているからといってそれが領有権を示す根拠などにはなりえない。

 下條教授は『正論』5月号論文 ”「尖閣は明代から中国領」の真っ赤な嘘 ”
http://hassin.org/01/wp-content/uploads/Shimojo-Senkaku-Islandsj.pdf
において、文献に基づきこの妄論を徹底的に批判し、否定している。

 明代の冊封使の記録に久米島までが琉球の領土と出てくるが、だからといって尖閣が明の
領土だったわけではなく、無主の島だった。何しろ明代は台湾も明の領土に入っていなかった
のだ。清代になり、ようやく台湾が清の領土の編入されるが、清代の「海国記」に尖閣がでて
くる。しかし、その著者が同伴していた冊封使の記録に、台湾の?籠山(現在の基隆)が、
中華すなわち清の境のごとしと書いている。尖閣などはるか先である。何よりも清の公式文献
である『台湾府志』にも?籠が中華の界との記述があるばかりでなく、『台湾府志』に尖閣
など全く出てこないのである。

 要するに中国は一片の理のない主張を盗人たけだけしく行っているのである。言っている
だけで済ますつもりのないことは言うまでもない。世界に中国の嘘を訴えるべきである。
下記の通り、発信する会サイトに掲載し、海外に発信した。  発信する会 茂木弘道

It’s a sheer lie that the Senkaku Islands have been Chinese territory
since the Ming Dynasty

Before 1970, both the Republic of China and the People’s Republic of China
acknowledged that the Senkaku Islands were the territory of Japan, in official
statements, in maps made with government approval, and the party newspaper,
“The People’s Daily,” as well. (as seen in our site;
http://www.sdh-fact.com/CL02_1/79_S4.pdf)

In 1968, the United Nations Economic Commission for Asia and the Far East
(ECAFE) published its findings of surveys of the waters surrounding the Senkaku
Islands, which stated that there might be huge natural resource deposits
below the seabed. Thereafter, claims suddenly emerged from Taiwan and China to
the Senkaku Islands as their territory.

From 1970, China unashamedly started to argue that the Senkaku Islands had
been the territory of China since the Ming Dynasty. However, this is a sheer lie.
Professor Shimojo precisely verifies that not only the Senkaku Islands were a
part of the Ming Dynasty’s territory but they were also not a part of the Qing
Dynasty’s territory, based on official documents of both dynasties in
his paper:

*Summary: http://www.sdh-fact.com/CL02_1/87_S2.pdf
*Full Text: http://www.sdh-fact.com/CL02_1/87_S4.pdf

Questions are welcome.

Sincerely,

MOTEKI Hiromichi, Secretary General
for KASE Hideaki, Chairman
Society for the Dissemination of Historical Fact

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